支援車は総務省消防庁が各都道府県に1台ずつ広域災害支援の目的で無償貸出する車両で、広域応援時や大災害時に現場指揮本部や宿泊所などに使用される車両で、内部には発電機、ガスコンロ、電子レンジ等の調理器具、ベット、トイレ、シャワーなどが装備されています。
事業目的
テロ災害や大規模地震など、国内で起こる様々な大規模特殊災害に備えるため、全額国費により、各都道府県に1台(全国で47台)配備するものであります。
運用開始
平成22年12月15日(水)から
四国各県配備先
- 香川県:高松市消防局
- 徳島県:徳島市消防局
- 高知県:高知市消防局
- 愛媛県:八幡浜地区施設事務組合消防本部
主要諸元及び主要装備
【主要諸元】
- ベース車 日野プロファイア
- 全長 11.0m
- 全幅 2.49m
- 全高 3.59m
- 車両総重量 19,695kg
- 最大積載量 4,750kg
- 乗車定員 10人(居住スペース併せ乗車人員26人)
- 駆動方式 四輪駆動
- 外装 鋼鉄製よりも軽量なFRP製ボディー
【主要装備】
- 住居すぺーすスペースに拡幅装置
- シャワー設備
- トイレ設備
- ガス台・シンク等の厨房設備
- 清水タンク 500?
- 汚水タンク 550?
- 天井にソーラーパネル
- 指揮台
- 折り畳み式二段ベッド
- 後部積載品室
- 6台のコンテナを積載(リアパワーゲートにて乗降)
- 隊員席、ベッドに使用
- その他
- 2機の大型発電機によりエアコンをつけても十分な発電能力を有する
- 発電機、FFヒーターの燃料は車両と共有
非常時の最前線基地・・・最新機器を搭載
- 区画1 ソーラーパネル指揮台・拡幅車両(その他のファイル 77KB)
- 区画2 シンク・コンロ・操作パネル(その他のファイル 122KB)
- 区画3 発電機・資機材スペース・トイレ・シャワー(その他のファイル 115KB)
支援車とは
長期の災害現場で消防隊員への後方支援を目的とした車両。
阪神・淡路大震災を契機に、消防隊の後方支援体制の充実を図るために、大都市の消防を中心に配備されてきました。
「大規模災害時に威力を発揮」
地震・台風等の大規模災害時において、長期にわたる活動を支援するため、シャワー・トイレ・厨房設備などを装備し、長期間に及ぶ活動や緊急消防援助隊等の他都市への応援要請があった場合に出動します。
消防隊員の活動を支援し「自給自足・自己完結型」の体制を確保する車両です。
当消防本部での活用
大規模災害時における緊急消防援助隊としての運用の他、当消防本部では、特殊災害機動部隊や水難救助隊等が活動する、特異かつ特殊な災害現場活動に対しても、活動隊員の後方支援車両として活用します。さらに、緊急消防援助隊として他都市への出動に際しては、当消防本部の特殊災害機動部隊や水難救助隊等の人的な支援も積極的に行います。
「支援車という本来の任務にとらわれない、車両を活かした柔軟な運用を行って行きます。」